薬物関連障害には、乱用から始まる依存症と、物質による精神症状（幻覚や妄想）や離脱症状などがあります。
（1）乱用
違法な薬物の使用、社会や家庭での役割が果たせない・社会的または対人関係の悪化をきたしている・法律的な問題を起こしているなどにもかかわらず薬物の使用を続ける状態を言います。
（2）依存
アルコールや薬物の摂取量が増加し、その使用量を自分の意志で減らせなくなった状態で、摂取を中断すると離脱症状が出てきます。
（3）精神症状・認知機能低下
アルコールや薬物を慢性的に使用していると、幻覚や妄想などの精神症状や、記憶障害などの認知機能低下が生じることがあります。
（4）離脱症状
アルコールや薬物を慢性的に使用していた方が急に摂取を止めたときに、せん妄などの離脱症状を起こすことがあります。
当院には依存症プログラムはありませんが、デイケアを通して依存症を克服しようと努力されている方もいます。また、精神症状や離脱症状は救急入院の可能性もありますので、ご相談ください。
