双極性障害は、うつ病相と躁病・軽躁病相が周期性に出現する病気です。うつ病相は最低でも2週間以上続きます。躁病は気分の高揚・イライラなどが少なくとも1週間続き、仕事や社会生活に著しい支障が出る状態です。軽躁病とは、気分の高揚・イライラが4日間以上続きますが、仕事や社会生活に躁病ほどの支障が生じていない状態です。うつ病として診断されて治療を受けているときに症状が変化して双極性障害であったとあとから分かることもあります。もともと若年で発症すると考えられてきましたが、最近では中高年期になってから発症するケースもあることが知られています。
当院では、気分安定薬を中心とした薬物療法を提案します。近年は、1ヶ月に1度の注射による治療も保険で認められるようになり、当院でも積極的に取り入れています。状態が悪い場合には、入院療養を提案する場合もあります。